― それでも、誇りを捨てるな

人は、黙って辞めるときこそ本音に近づきます。
誰にも相談せず、静かに整理を始めたそのとき、心の奥底には「今のままでは報われない」という想いがあるのかもしれません。

だが、お願いです。
どうか、誇りだけは捨てないでください。

「自分が作った資料だ」「自分が積み重ねた数字だ」
そう思う気持ちは、私たちにもわかる。
でも、会社という枠組みの中で成し得たことをこっそり持ち出すその行為は、あなた自身の手で、自分のキャリアを裏切ることになる。

私たちは「信用できない人間を取り締まりたい」のではありません。
自分の誇りを守る方法を、そっと提示したいだけです。

プリンターを通じた情報の持ち出し。
それは、最後の最後で「自分を守ろうとする本能」かもしれない。
だが同時に、それを裏で知ってしまう人たちがいる。
もしあなたが、それでも“誇りを持って退職したい”と願うなら――私たちは、その背中を見送る覚悟もあります。

だからこそ、仕組みで守りたいのです。
あなたの過ちを、あなた自身が犯してしまわないように。
プリンターという出口に目を向け、**Data Leak Protection(DLP)**という名の“静かな防波堤”を置く。
それはあなたを縛るためではなく、「あなたの誇りを守るための設計」です。

どうか、自分に恥じない形で去ってください。
あなたが今まで培ってきた“働くということの重み”を、最後の一瞬まで抱きしめたままで。

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